先生との思い出

 

昨日の夢の中でヨウムを買った。メスのヨウムで、わたしは彼女に先生と名付けていた。わたしはうっかり鳥かごを買い忘れていたので、とりあえず先生は部屋に放し飼いの状態だった。部屋にはうちの犬もいた、だから先生はどこかに隠れた。更に部屋にはアルピーの平子さんもいて、先生がいないぞ!と焦っていたが、わたしはベッドの下にいた先生をすぐに見つけられた。ヨウムの尾羽は真っ赤だと知っているからだ。

かごを買ってきた。先生は部屋のなかをお散歩すると、気がすんだところで自分で鳥かごの入り口を開けて中に入り、鍵を閉めた。わたしは感激し、先生を褒めちぎった。えさにはフルーツをあげていた。オレンジ、りんご、ブドウ、豪華な食事だった。手ずからあげようとしたが、食べてはくれなかった。まだ信頼関係が構築されていないから致し方ない、でもやっぱりさみしいものがある。

先生はわたしの指やら腕やらをしこたまかじってきた。次第に肩やら腕やらにとまってくれるようにはなったが、やっぱり服やら耳やらをかじられた。平子さんの体にはとまることすらしなかった。なかなか仲良くなれないなあ、とわたしは途方にくれていた。

しかしある時、腕に先生をのせて階段を上がっていると、先生がわたしの体に頭をすり寄せてきたのだ。わたしは喜びとその愛くるしさのあまり階段から落ちかけたが、かろうじて踏みとどまった。落ちるわけにはいかない、わたしが落ちると先生まで傷つけてしまうから。階段を上がりきると、先生をたくさんほめて、頭をかいてあげた。感無量だ。きっとこれから、もっと仲良くなっていける。まだお話しすることはできていないが、これからの楽しみだ。

 

 

目が覚めた。絶望だ。先生、まだわたしたちこれからじゃないですか!いなくなっちゃうなんてあんまりだ。夢の舞台はリアルな自室だったので、ほんとに先生がいた感じがしてしまって、さびしさもひとしおだ。まさにOne more time one more chance、こんなとこにいるはずもないのに、どっかに君の姿を探してしまう。星新一ショートショートに、夢の中に理想の部屋を持つ男の話があった。夢を見るたびに素敵な家具を揃えていって、アップデートしていくんだ。それみたいに、毎晩先生との夢を見て、段々仲良くなっていけたらどれだけいいだろうか。ただその話のオチでは、増えすぎた家具に夢の中で押し潰されるという結末を迎えていた、そのことは考えないようにしておこう。

 

夢で出てきた「自分で鳥かごに帰って…」というくだりは、わたしの推しヨウムことバルス (@bals0076)さん宅のレオくんが、実際にそういうことをするのを動画でみて感激したことの反映だ。レオくんはほんとうにいいヨウムなんですよ。

わたしはレオくんの動画を再生すると例外なく「ンフッ…」とか「ンンン~!ヒッヒヒ!!」とかキモボイスが漏れ出てしまうので、家でしか見ないようにしています。暴力的なかわいさ。この文章を読んでくれてる人は全員上の動画を再生してください。動画の再生によるギガの消費がもたらす損失の大きさと、レオくんの愛しさ賢さ素晴らしさがもたらす癒し、大きいのはど~っちだ?  A.圧倒的にレオくん

これ飼い主の方がとっても優しい話し方をされるんですよね、だからレオくんも優しい喋り方をするんです。正の連鎖。わたしもヨウムを飼ったら優しい言葉だけでお話しするんだ

何度でも言いますがレオくんはほんとうにすごいヨウムで、大丈夫?って訊いたら「大丈夫だよ」ってお返事したり、給湯器の音が鳴ったら「お風呂沸いたね」とか言ってくれるんですよ。天才。

こんなに喋れなかった子がですよ!love……

わたしはいつか絶対にヨウムを飼います。今日のことをずっと覚えていたら、もしかしたら先生と名付けるかもしれない。

 

アルピーの平子さんが出てきたのは別にファンだからとかでもなんでもなくて、先日たまたまテレビで「誰だって波乱爆笑」が流れてたので見てたら、平子さんが進行してたんですね。それで、こんな明るい時間帯でこの人見るのめっちゃ違和感あるな~と思ったからです。多分。深層心理ではそんなに気にしてたのか?ヨウムと並んで出てくるって相当だぞ。