打ち込みに打ち込む
先日、お付き合いしていた人とお別れした
遠距離で3年続いたのだからたいしたもんだ
遠距離で3年続いたがゆえに将来のことが現実味を帯びてきてしまい、少なくとも今は結婚を望めないというわたしの意思を踏まえ、今後のことをお互いに色々考えて決断をして、結果円満にお別れすることができた
わたしは何かにつけて少しずれているという自覚があるが、長らくそんな面も享受してきてくれた彼にはとても感謝している
ほんとうにありがとうね
さて、ここで困ったことがひとつ
わたしの趣味はDTM、好きな曲を耳コピして打ち込むのが大好き
使っているのはAppleのGarageBandというソフトで、もともと自分のiPod touchにそれをインストールして打ち込んでいた
しかし随分前に、停めた自転車のまだ回っている後輪めがけてそのiPodを落とすという大失態を演じ、回転に巻き込まれた相棒はお釈迦になってしまった
そんなことがあったんだわ~悲し、と彼にお話したところ、今使ってない昔のiPhoneあるから貸すよと言ってくれたので、それ以来そのiPhoneで打ち込んでいた
そのiPhone、別れたからにはいよいよ返さなきゃならない
あれも打ち込みたいこれも打ち込みたいと浮気に浮気を重ねた結果、GarageBand内には作りかけの打ち込みが大量に保存されている
許されるのならば、できそうなやつだけでも完成させてから返したい…!
その旨を最後に伝えたところ快諾してくれた(いい奴め)ので、最近空いた時間にはせっせこせっせこ打ち込んでいるところだ
で、とりあえず二曲仕上げた
※ここから先は自己満備忘録なので、読むのを切り上げるなら今です
・椎名林檎「人生は夢だらけ」
言わずと知れたド名曲
カラオケ音源がほしかったので作った
これで運転中ミュージカルごっこができるぜ!
どういう導入にするか迷った結果、JOYSOUNDのカラオケ音源を参考とさせてもらい、ド頭にストリングスを入れてカウントの代わりとした
その割にちょっと短すぎると動画編集の時点で気づいていたが、調整し直して読み込ませるとまためちゃくちゃ時間かかることがわかりきっていた(データサイズがでかい)ため、直すのやめちゃった
動作を軽くするためにデータを分割して作業していて、最後に統合した際に音量バランスとか調整してないのも分かってたが、そのままにしちゃった
未完成の自覚あるくせにアップすんなやという感じだが、あんま丁寧なことしてたらたらいつまでも彼に返せないので、早めに十字架を建てた
あとは、MVでクラリネットがしっかり抜かれてるのに、聴いても聴いてもどう使ってるのかいまいち分かんなくて、ごまかし程度にしか打ち込みに反映できなかったのが悔しい
ドラムももっと複雑なことやってる気がするけどよくわからんし、アウトロ前のロール(?)の出来がひどすぎ
わたしの技量の稚拙さゆえかソフトの限界もあるのか、まあ前者だろうが、どうしてもペラペラの音像になってしまうのも悩み
音圧高い風にしたいんだけどどうすりゃいいんだろな
などなど細かいところを上げればきりがない出来の悪さだが、一番のピアノがそれっぽくできたのがうれしいからまあよしとしよう
カバー画像の色味は、MVで林檎さんが着てるお洋服をイメージした
・massimo「E180」
行きたくて行きたくてしょうがなかった、massimoというバンドのライブに結局行けなかったので、その悲しみと愛を込めて打ち込んだ
竿のパートをその通りの音にしたらペラペラ感が際立ってしまったので、やむを得ず全部ピアノの音にした
最後のベースがめちゃくちゃだ、騙し騙しだし騙せてない
ドラムがわからんパート2
微調整をまあいいやで済ましてしまったのはこっちも然りだが、それにしてもクラッシュの音量バランスがひどすぎる
中盤の解決のハーモニーが美しすぎて、再現できたときにゾクゾク~とした
自分が感動する部分の構造を知ることができる、これが醍醐味でやっている
カバー画像は収録アルバムのジャケットをイメージ
※まだ読んでくれてる人いるのかしら、さらにニッチな話になるからね、切り上げていいからね
このmassimoのギタリストである、森川さんという方の音楽がわたしは大好き
以下、フナズマさんとお呼びします
フナズマというのは、以前彼が所属されていたバンド・sajjanuでの名義
さっじゃぬはもうほんとにトチ狂ったバンドで、拍子とか構成とかいう概念が存在しないようなイカれた音楽をこれまたイカれたテクニックで演奏してのける、天才変態バカテク集団
そんな中でもフナズマさんが手掛けた曲は、クレイジーな反面ポップさもあって、とってもかっこよくて、とにかく最高↓
はい天才
(奥の、ツヤツヤ髪におひげのギターがフナズマさん)
そんなフナズマさんが数年前さっじゃぬをやめてしまわれて、いつか絶対ライブ行くぞと意気込んでいたわたしはえらく悲しんだが、そこへきてmassimoでの活動が発表された
massimoはもともと10年前に活動休止したバンドで、わたしはリアルタイムでは聴いてなかったのだが、活動再開後に出たCDを買ったところドストライクで、その一枚を聴き倒して今に至る
massimoはポストロックというジャンルのバンド (私的なアホ定義でいうと、クリーントーン・テクニカル・きれいめ・インストがち・四季でいうと秋)
ポストロックバンドは、テクニカルなのはわかるけど無機質でいまいち味がないなーと感じるようなバンドも個人的には少なくない中、massimoは有機的で血が通っていて、とってもあたたかい
前者が蛍光灯の光だとすると、massimoはろうそくの灯とか夕焼けのようなかんじがする
そしてフナズマさんの音楽には、あまりにも無駄がない
出てくる全部がキラーフレーズ、捨てるとこなし全身トロ、でもくどくなくてそれぞれ美味しい、そんな奇跡のマグロがフナズマ曲
その真骨頂と感じられる一番好きな曲が、打ち込んだ「E180」という曲
E180て!これキー+BPMだよな多分?こんなに血の通った音楽なのに、なんて記号的なタイトルだ
この曲は現時点では盤でしか聴けないっぽいので、この打ち込みがもしもネット上唯一のサンプルとして機能して、万が一すこしでも誰かのCD購入の後押しになるのなら、そんな嬉しいことはないなあ (でもこの動画、massimoで検索かけてもE180で検索かけてもヒットしないのでサンプルになりようがない、どうすりゃいいんだ)
massimoもっと聴かれてほしいなあ
新譜も次のライブも、ほんとうに楽しみにしています