トッピング讃頌
今日のお昼ごはん
オムハヤシ
レトルトハヤシにたまごをのっけただけ
しかし、こんなにおいしそうに見える
それはパセリのおかげに他ならない
パセリ消しただけで、ほらさびしい
あの少しのトッピングの力は偉大なのだ
オムライスが女性ならば、トッピングはさながら化粧品
メイクは女を変える、そしてトッピングはオムライスを変えるのだ
チョコスプレーのっけたらツメの甘いフェイクスイーツに見えるもんね
黄色いのはババロアかなんかだし、周りの茶色いのはどう考えてもチョコソースだもんね
糸唐辛子のせたら中華料理に見えるもんね
棕色牛肉鸡蛋饭ってかんじするもんね
灯台を建てたらちょっとした島だもんね
周りを取り囲むのは昼間の鮮やかな青から一転表情を変えた、黒々と沈黙する夜の海だもんね
卵島にそびえる灯台は孤独に夜を明かす
荒れ狂う波の音を一人きり聞きながら
冷たくざらついた潮風にひとり耐えながら
しかしその光を見つけて海の男たちは安堵する
灯台もまた安堵し、卵色に輝く夜明けを迎える
だもんね
こういうのは、わたしは何を言ってるんだろうと思わないうちに書き上げるのがコツです