いぬペース

 

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うちの犬は御年15歳

日中に散歩にいくと消耗してしまうし、アチアチのアスファルト肉球をやけどしてしまうので、日が落ちてから散歩へいった

この犬はシェットランドシープドッグという

コリー(名犬ラッシー)のすこし小さい版だ

シープドッグ、つまり牧羊犬なので、若い頃はそれは元気に走り回っていた

だが今はもうおじいわん、散歩もかなりスローリー

だんだん疲れてくるのか、はじめは  トコトコトコ…   といったペースで歩いているのが、後半には   よてよて…よて…   というかんじになる

わたしはふだん早足で歩く  小学生の時点で、交通指導員のおばさんに「あなた、早足ねえ」と言われたことがあるほどだ

それは単にせかせかしてるからというのもあるが、人が苦手だという理由もある、人を追い抜いたりすれ違ったりするときに無意識に息を止めちゃうので速いに越したことはないし、向かいの人と目があったりもしたくないから、遠くの一点を虚ろに見つめてスーッと歩いている

一方、犬と歩いてると必然的にゆっくりゆっくりになる、それに、疲れてないかとか何か拾って食やしないかとか、犬をしきりに顧みながら歩くことになる

いつもとまったく反対だ

むっとする暑さのなか、犬と一緒にとぼとぼ歩く

時間が引き伸ばされたような錯覚に陥る

いつももう少しゆっくり歩いてもいいかもしれないな

 

 

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いっちょまえに散歩ルートを自分で決めたがる犬

これは、そっちには断固行きたくねえといわれたとき

がんこじじいいぬめ

でも犬なりの意志があるのだと思うとおもしろかわいいね

好きな道を行っていいから長生きしてくれ