即興小説

 

このところ日記ばかり書いているので、違うことを書きたかったのです。

 

 

こんなサイトの存在を知ったので、やってみることにしました。

ルールは簡単。制限時間15分・30分・1時間・2時間・4時間のすきなものを選び、出されたランダムなお題に沿って小説を書くのです。また、任意で設定できる必須要素というものがあります。こちらもランダム。わたしは30分設定の必須要素アリでやってみることにしました。

さて、でたお題がこちら。ドン。

 

 

 

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テーマは天才の土、必須要素は映画ということでした。天才の土って何?

ともあれ、書いてみたものを下にコピペしました。

 

※自分だったらどう書くか想像してから読むと、違いが出ておもしろいかも

 

 

 

 

 

 

 

天才の土

 

世界一の大富豪がいた。何軒もの豪邸をもって、何人もの側近と愛人がいて、芸術品も車もなんでもコレクションした。彼はぜんぶ持っている代わりに、退屈だった。それである日、思い付いた。そうだ、人間をコレクションしよう。でも、ただ人間をあつめても仕方ない。あらゆる分野の一番の人間ばかり集めたら、きっと面白いね。

日射しの照りつけるグラウンド。一面の土。集められた人々。あらゆる分野の天才たちがその天才っぷりを競いあわされる、そう、ここは天才天下一武闘会。大富豪の命で月に一度、ある分野の天才と呼ばれる人々が秘密裏に拉致される。そうして集められた天才をトーナメントで競わせ、最終的に勝ち上がった一人が大富豪の家に招かれる。負けた天才は口封じのためもあり、殺される。正確には遠心分離機やらなんやらにかけられて土にされ、グラウンドにまかれる。このグラウンドは、一番になれなかった天才たちでできているのだ。ちなみにその天才っぷりを審査するのは、次期大会のため集められた、別の分野の天才たちだ。

さて、ここに天才ではないひとりの男がいる。彼はアマチュア映画監督。さきほど偶然にも拉致の現場を見かけ、執念でここまで追いかけてきた。最近巷を騒がす集団失踪事件、もしかしたらそれに関係があるかもしれない。もし、ほんとうにそうだったら?それをドキュメンタリー映画にしたら、世間はどうなる?おれは一躍、時の人だ!

しかしこの監督の運が悪かったのは、今大会の審査員…次期大会のため集められた者たちが、勘の鋭さにおいて天賦の才をもつ人々であることだった。審査員たちは全員、この異分子の存在にピンときた。なぜなら全員天才だからだ。天才たちはここで富豪に気に入られ、なんとかして生き延びようと、全員まとめて監督を追いかけはじめた。すぐに警備の者がその異変に気づき、監督はあっけなく捕まった。

監督は遠心分離機にかけられ、土にされた。その土は警備の手によって、グラウンドの片隅にまかれた。しかしそれを、グラウンドは、かつての二番以下の天才たちは許さなかった。こんな素人動画撮りの土が、我々天才たちと共にあっていいものか?否!死してなお強まったプライド、その怨念がグラウンド全体を覆う!
今日行われていた大会は、霊感ナンバーワン決定戦だった。その強烈な霊気にあてられ、出場した霊能力者全員が吐いてしまった。なぜなら全員天才だからだ。

クーラーのきいた室内、スクリーンで観戦していた大富豪は、全員が一斉に吐くのを見て、きもちわるくなってしまった。こんなゲロまみれのグラウンド、もういや!軽くトラウマを負った大富豪は、この悪趣味な大会をやめることにしたとさ。めでたし。

 

 

 

 

以上です。

いや30分、めちゃくちゃ短い。想定以上に文量書けない。手汗じんわり頭フル回転でした。眠いときとか、15分設定でやったらお目めパッチリなるんじゃないかと思います。ブログのネタにつまった人とかにもおすすめしときます。